こんにちは。
バレエを習っている皆さんなら
ほとんどの方が
「もっと上達したい！」
と
思っていらっしゃることと思います。
発表会や作品を練習される方なら、よりその思いが強いのではないかと思います。
今日はそんな皆さまのために
「作品上達の流れについて」お話しようと思います。
まずは
①【日々のレッスンでの土台作り】
です。
綺麗な爪先、脚の曲線ライン、整った骨盤、美しい姿勢、柔軟性。テクニック。
これらはほとんどが持って生まれたものではなく、レッスンによって改造して作っていくものです。怪我なく安全に、そして美しく踊るために日々の基礎練習はとても大切です。
正しく継続的に行えばみるみると身体は変わってまいります。
②【振付を覚える】
これは作品練習の第1段階です。
しかし、見様見真似で順番を覚えるだけならバレエ未経験の方でもなんとなく出来てしまいます。
なので必須条件として①に土台作りを挙げさせていただきました。
③【覚えた振付の中で基礎を最大限に活かす】
最初は覚えるだけで精一杯だと思いますが、だんだん動きになれてきたら考えてみてください。
①で述べた基礎は振付の中に必ずと言っていいほど潜んでおります。
それらをひとつひとつ見つけだして
振付の中で忠実に
普段の基礎運動の動きを再現していけるように練習していきます。(クオリティの向上)
(例:↑の写真はエファッセデリエールのポーズですが、バーレッスンでいうと後ろタンデュです。
そう思うだけでも、ポーズの注意点が自ずと見えてくるはずです。)
④【位置と呼吸を合わせる】
皆が好きな場所で好きなタイミングで動いていると、一人ひとりの踊りがどんなに魅力的でも
作品として不自然なものになってしまいます。
とても残念ですが、
人は
人との違いを見つけ出すことに
さほど時間はかかりません。
他の人が揃っていればいるほど、揃っていない人のことばかり気になってしまいます。
例えその人がどんなに素敵に踊れていても
感想は
「あの人ずれてるなぁ、、」になってしまいます。
これは非常に勿体ないことです。
⑤【役になりきる】
ここまでいければ最終段階です。
作品はここまでに到達するまでに気を付けなければいけないことが多過ぎて
演じるなんてとんでもない！
となりがちですが、１つ１つ優先順位を持って励んでいくと
必ずこの課題に直面することが出来ます。
そしてその時に迎えるこの課題は非常に楽しく喜ばしいものです。
順番を覚えていない段階やどこに立ったら良いか謎のまま
「自分じゃない誰かを演じろ」なんて
あまりにも無茶振りすぎます。
④をなんとかしなくちゃ！と第1に思ってしまうと
「あー私全然お姫様みたいじゃない、、」とか
「楽しそうに踊るなんて、、こんなに必死なのにどうやってー！」とか
もはやパニックとスランプに陥ってしまいます。
そうなる前に
作品練習には前述した通り
【優先順位がある】ということを忘れずに
一つ一つ解決していきましょう！
そして忘れてはいけないとっても大切なことは
やはり【仲間を思いやること】
だと思います！
相手を感じようとするお互いの「歩み寄り」なしに
呼吸を合わせることなんて不可能です。
隣の子はいつもどんなタイミングで動いているのかな？自分と比べてどうかな？
この子はどんな踊り方をしてるのかな？
同じ様だけど少しニュアンスが違うかも！
一緒に踊っている時に感じる共演者の鼓動は
先生にも遠くの誰かにもわかりません。
一緒に踊っている貴方にしかわからないスペシャルな鼓動なのです。
自分も精一杯踊りながら相手の鼓動を感じるなんて
本当にとても難しい作業ですが
その分、言葉なく仲間を感じれた時の歓びと
それにより生まれた一体感は
本当に計り知れないものです。
そして、その奇跡は必ずお客様に伝わり大きな感動を生むと確信しています。
私が課題②で満足したらそこで終わり。
私は課題③も④もその先にも
引っ張っていける存在で在りたい。
そんな気持ちでいます。
tutuの生徒さんだけでなく、作品と向き合う大人バレエの皆さまにも是非お役立てになれれば幸いです。
1人でも多くの方々が
バレエの様々な歓びに
たくさんたくさん！！出会えますように。
P.S
海の日は夜のレッスンはお休みですのでお気を付けください〜！
TAKANO
